水循環の健全化-流域の洪水と渇水対策-
水循環にとって不健全な市街化
近年、市街化された都市部や周辺部において、降雨による洪水被害が頻発しています。
又、水不足・地下水の枯渇・河川の水質汚濁等の問題も深刻化しています。
これらは、水循環の乱れが原因となっています。
▲平成16年 台風23号による水害
都市開発・市街化により水環境が乱れてきています
■自然な水循環:
地面の保水・浸透能力が大きい。
雨水は地中へと浸透し、直接河川へ流れる量は抑制されます。浸透した水は地下水や、湧き水となり、河川へとゆったりと流れます。
■水循環の乱れ:
市街化による地表流出量の増大。
地中へ浸透する雨水が著しく減少し、河川への流入量が増大します。よって雨量が多くなると、短時間に河川水位が上昇し、中小河川の排水が困難となり内水浸水の発生、また河川の堤高さや強度不足が生じ洪水被害が起こりやすくなります。

都市環境に配慮した雨水貯留浸透工法


■都市型水害の緩和と自然再生:水循環に配慮した開発
雨水を地中に浸透させることにより、表面流出を抑え洪水をおこりにくくします。 さらに、地下水を豊富にし、河川の平常水位も高く保ちます。
■雨水貯留浸透工法の種類とはたらき
雨水貯留浸透工法は、水循環を自然のサイクルに近づけます。それは、洪水の予防だけでなく、渇水対策・河川の水質浄化・ヒートアイランド対策にも効果的です。
市街化と降雨水の関連
従来、雨水は地中に染み込んでいました。しかし、開発が進み、地表がアスファルトやコンクリートなどで覆われること(地表不透水面の増加)により、雨水が地中に浸透する量が減ってきました。(地表流出量の増大)その結果、下流の雨水流量が増加(下水道への負担増大)し、降雨直後に短時間で河川等に水が流れることにより、洪水の危険性(ピーク流量の増大)が増しています。また、平常時の水量の低下や地下水量の減少など、様々な問題の原因となっています。
従来の降雨水処理方法と問題点
これらに対処する為に、調整池等の雨水貯留施設、既存河川の改修などが行われきましたが、昨今の用地事情、工事公害等により、その実施が大変困難な状況になっています。 このような現状を改善する為に研究・開発されたのが、「雨水貯留浸透工法」です。
主な特徴
1.雨水の地区外流出を抑制する。
雨水の流出総量が減少する。
ピーク流量が減少する。
降雨開始から流出までの時間を遅らせる。(河川への負担軽減)
2.地下水量を増やし環境を保全する。
地下水量は自然の状態に近づき、土壌の乾燥化を防止する。
土中生態系を保全する。
河川の平常水が確保される。
3.設計上の合理化等の可能性を有する。
調整池の縮少及び雨水貯留兼用グランド等の利用効率を向上させる。
下流河川改修、下水道工事等への負担を軽減する。
通常の水路、管路に、浸透製品を使うことで施工が容易かつ経費削減が見込める。
4.熱環境を改善する。
気化熱による地表面の冷却を促し、ヒートアイランド現象を抑える。
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